8月24日(土)は、牛窓オリーブ園内のカフェ、山の上のロースタリで哲学カフェでした。
(今更だけど、牛窓オリーブ園、入園無料ってすごいな)
テーマは「自己評価/他者評価」。
- 他者評価気にする?気にしない?気にするのはどんなとき?
- 他者評価をどう生かす?〜自分で気づかない長所や可能性に気づくチャンス〜
- 自己評価と他者評価のギャップはなぜ生じる?〜プロセスと結果〜
- 評価と価格は比例する?お金に反映されない評価とは?
- 評価されるためには、自己アピールしないとダメ?
- アピールしないと気づいてもらえないのはさみしい?
- 評価と認識のちがいは?〜評価には基準がある/基準の多様性〜
- 認識しないと評価できない?評価から認識が生じることもある?
- 評価と期待〜ジェンダー役割の変化〜
「自己評価/他者評価」と最初にきいたときは、両者のギャップをややネガティブにとらえていました。が、そのギャップを自分の成長につなげるというポジティブな側面が見えてきたのがよかったです。
他者評価が自己評価や行動に与える影響や、その活かし方に関する話は、かなり実用的なヒントがつまっていたのではないでしょうか。
松川的ハイライトシーンを挙げるとしたら、「自己アピールをしないと気づいてもらえないのは、さみしい」という発言でしょうか。
その発言がでた瞬間、どっと笑いが起こったんです。
そのまま流すこともできたんですが、あえて、その理由を尋ねてみると‥‥‥
「評価されるには自己アピールをしなきゃダメだと言われることが多いなかで、全く別の価値観」
「『ダメ』じゃなくて『さみしい』という気持ちで表現されたのが、新鮮」
などなど、笑いの理由も興味深かったです。
また、それと関連して、「評価と認識の関係」についても、気づかされることが多かったです。
私は「認識されなければ評価されることもないのでは?」と思ったのですが、他の方が「評価が認識につながることもある」というのを聞いて、たしかに!と。
実は今回のテーマは、主催者の日本オリーブ株式会社の方が、「自分たちはいい商品をつくってるつもりだけど、手前味噌ならぬ手前オリーブオイルになってないか?」と、コンテストに応募したところから浮かんだそうです。
そういえば、コンテストで賞をとるって、商品を知らなかった人に知ってもらえるチャンスですよね。
そう考えると、評価→認識という順で起こることも多いのかも。
www.nippon-olive.co.jp
「私たちは水や空気がなければ生きていけないのに、当たり前になってしまっていちいち評価しない」という話もおもしろかったなぁ。
最後には、性別によって期待される役割が異なると評価のあり方も異なること、またその有り様も時代の変化で変わってきているのではないか、という話も出てきて、ひとりひとりの仕事や暮らしに関するミクロな視点から、社会状況を見つめるマクロな視点が出てきたのもうれしい驚きでした。
夏の牛窓の景色も楽しんだし、キノシタショウテンの珈琲も堪能できたし、
帰りには絶対買おうと決めていたオリーブオイルも購入して‥‥‥
なんでもこれで焼くだけで美味しいのでリピートしてます。(見た目ほど辛くないよ)
‥‥‥大充実の1日。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
日本オリーブさんの本社にプラトンにご縁のあるオリーブの樹があることから始まった、牛窓オリーブ園での哲学企画《牛窓アカデメイア》。
次回は秋に、哲学ウォークを開催できたらと考えています。