だいぶ遅くなりましたが、12月の哲学カフェ尾道のふりかえりを。
テーマは、「ネガティブっていけないことですか?」。
あえて、世間が浮かれがちな(?)12月にもってきました。
antennaのマスターが提案してくださったテーマでしたが、マスターよりわたしの方が興味津々だったかも。
「なんでもポジティブに考えなよ!」という人が苦手な一方で、ネガティブな話を聞き続けるのもしんどいなぁ‥‥‥とモヤモヤしていたところなので、みなさんのお話を聞くのを楽しみにしておりました。
「以前はポジティブに捉えなきゃと思ってたけど、今はそう思わない」
「若いころネガティブだと思ってた小説を再読したら、むしろ明るかった」
などなど、様々な意見や体験談が出るなか、ひとつ、それらを結ぶ大きな説が浮かび上がってきました。
「ネガティブっていうのは、誰かによる主観的な評価であって、ネガティブだと言われるものに備わった性質ではない」です。
また、もうひとつの大きな論点として出てきたのが、「ネガティブってどういうこと?」という問いです。
私は「ネガティブ」を「否定的」という意味で捉えていましたが、「消極的」や「暗い」と捉えている人、そして「何かをネガティブだと、思ったことが全くない」という人もいて、興味深かったです。
自分が「否定的」でも「消極的」でもなく、わざわざ「ネガティブ」という外来語を使ってるのはなぜだろう?というギモンも湧いてきました。
まだ答えは出ていませんが、今後何かを「ネガティブだなぁ」と感じたときは、ちょっと自分に問いかけてみようと思います。
ところで、この日の哲学カフェで、わたしの「まとめ」は取りこぼしが多いというご指摘をいただきました。
哲学カフェ尾道の場合、依頼者であるantenna Coffee Houseのマスターとのお約束で、こうしてレポートを書いております。*1
とはいえ、「まとめよう」という意識はなく、わたしの視点からの「ふりかえり(reflection/反省)」*2として書いているものなので、おっしゃるとおり穴だらけです。もちろん、今日のこの記事も。
「大事な論点が抜け落ちてるよ!」「この話も紹介してよ!」という場合は、このブログ記事のコメント欄にご記入いただければ幸いです。
同じく、哲学カフェの途中でわたしがふりかえりを行う際も、重要だと思う論点はご遠慮なくご指摘くださいね。
いつもお伝えしているとおり、対話が面白くなるかならないかは、みんな次第です。
わたしも精一杯努力しますが、わたし一人の力でどうにかなるということは絶対ないので、お力をお貸しいただけると助かります。
さて、次回2月10日(日)の哲学カフェ尾道は、特別編。
哲学書を読む「テツドク!(哲読)」です。
「真理を語るとはどういうことか?」を考察した、フーコーの『真理とディスクール』をとりあげます。
資料をご用意するので、本を持ってなくてもご参加いただけます。
まだまだ参加者募集中ですので、ご関心・ご都合があえば、ぜひどうぞ。
特に、「“見て見ぬフリ”、する時しない時」の回にご参加くだった方、参加したかった方はぜひ!!