まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川絵里のブログです。

『生きる』@スロウな本屋

8月18日(土)は、スロウな本屋にて、えほん哲学カフェを開きました。

 

今回の絵本は、先月の朗読教室で読んで、感想を語り合いたくなってしまった『生きる』(絵本のご購入はこちらよりどうぞ)。

「ミニスカートが流行った頃」に書かれたという谷川俊太郎さんの詩と、絵本を観る楽しみを思い出させてくれる岡本よしろうさんの絵がコラボする一冊です。

 

「生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ」

一瞬でありながら永遠をはらむ、様々な〈いま〉が綴られた詩。そこに交差しながら描かれる、ある家族の何気ない夏の一日。そこからあなたは何を感じ、思うのでしょう? 「生きるって、こういうことだよね」と思う人もいれば、「生きるってこういうことだっけ?」と感じる人もいるでしょう。

(えほん哲学カフェの案内文より)

 

私はこの絵本で初めてこの詩を知ったのですが、絵本より前に詩のほうに出会ったという人もちらほら。

絵本のことを前から知っていたけれど、久しぶりに手にとって印象が変わったという人も。

詩や絵本との出会いも交えて、対話がスタートしました。

 

以下、ネタバレ注意です。

 

詩と絵のあいだに感じるギャップ。

すっと絵本の世界に入れた人と、そうはならなかった人。

そこから浮かび上がったのは、

ごくごく日常の暮らしのなかにある「生きる」と、人生の大きなうねりのなかにある「生きる」との二重性。

 

それから、「生きることを意識するのはどんなとき?」「生きるって、意識したほうがいいの?」という疑問。

いつも以上に、違和感にじっくり向き合う時間でした。

 

 

他にも、「かくされた悪を注意深くこばむこと」というページで、「かくされた悪って何だろう?」「なぜ、この言葉にこの絵?」の疑問に複数の説が飛び出したり、

おじいちゃんが出かけるときの玄関の風景から何を感じるか話してみたり、

みなさんと話しながらページをなんども行ったり来たり。

 

「生きる」をめぐって、みなさんの人生や暮らしも垣間見る、味わい深い対話だったなぁ。

途中で話を遮るのがもったいなくて、いつもしている途中の朗読を断念してしまうほどでした。

 

 

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2018.8.18@スロウな本屋

 

 

ご参加くださったみなさん、スロウな本屋さん、素敵な時間をありがとうございました。

 

次回はこちらの絵本を取り上げる予定です。

なにか、わたしにできることは?

なにか、わたしにできることは?

 

 日程など詳細決まりましたら、またお知らせします。