まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川絵里のブログです。

えほんでこどもてつがく『ともだちや』

すこし時を遡りまして‥‥‥

7月26日(木)は、広島県福山市で活動する炭本研究所さんのご依頼で、小学生を対象にてつがくワークショップを開いてきました。

午前中は1〜2年生の9名、午後は3〜5年生の9名、と2本立てで。

何度か、絵本好きのお母さんがたを対象に「えほん哲学カフェ」を開いてきて、満を持しての企画です。

 

題材は、大好きな絵本『ともだちや』。

ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

 

 キツネが1時間100円で「ともだちや」を始めるお話。

 

 

お母さん方も、子どもたちがどんな反応をするのか気になるということで、同じ部屋の片隅で、お茶したり本を読んだりしているふりしてこっそり様子伺い。

‥‥‥の予定でしたが、1〜2年生のほうはお母さんが見ていた方が安心そうだったので、堂々と見学していただきました(笑)。

 

絵本を読む前に、前半はじっくりウォーミングアップ。

いくつかの質問に答えながら毛糸をぐるぐる巻いて、コミュニティボールづくり 。

 

  1. よんでほしいなまえは?
  2. なつやすみ うれしいことは?
  3. なつやすみ いやなことは?
  4. 100えんでかえたらいいな

 

なかには、豪雨の影響(断水)で夏休みが繰り下げられ「まだ夏休みじゃないよ〜」という子も。

また、3つ目の質問は、『ともだちや』のストーリーに関連した質問です。

最初「100円あったら何を買う?」だったんですが、「100円じゃお菓子ぐらいしか買えないんじゃない?」という声がでて、それじゃおもしろくないということで「100円で買えたらいいな」に急遽変更。

これがヒットして、「家!100円だったら子どもも家が買える!」という子や、「全部、100円がいい!」など大盛り上がり。

地元スーパーマーケットの名前をあげ、私がそのスーパーに行ったことがないと知って、一同びっくりという場面も。「何があるの?」と尋ねたら、大喜びで教えてくれました。大人が知らないことを知ってるって、うれしいですよね。

 

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1〜2年グループ。自分が巻いた毛糸がどこにあるか確認中。


ボールづくりで予想をはるかに超える盛り上がりをみせ、本題のつもりだった絵本について話す時間は少なくなってしまいましたが‥‥‥

 

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1〜2年グループ。『ともだちや』を読む。


『ともだちや』を読んで、1〜2年生グループは「ともだちってなんだろう?」、3〜5年生グループは「お金で買えるもの買えないもの」などについて、あれこれ考えを巡らせることができました。

1〜2年グループの男の子が、突然、見学中のお母さんたちにボールを渡して発言を促し始めたのも、うれしかった!

企画時に親子参加にしようか迷いつつ、人数が多くなると親子が対等に参加できるようサポートするのは難しいと判断して今回は諦めたのですが‥‥‥彼のおかげで、親子でも対等に楽しめるよということを感じてもらえたのではと思います。

 

題材云々以前に、子どもって自分の話を聞いてもらえるだけでうれしいんだな。

それを丁寧にやれば、自然と他の人の話にも耳を傾けるようになるんだな。

そう強く実感できた1日でした。

 

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3〜5年グループ。穴のないヘルメットからなぜ耳が出てるのか議論中。

 

あと、行きの電車で、川辺さんのこの本を読んでおいたのがよかった!

自信をもてる子が育つ こども哲学 - “考える力

自信をもてる子が育つ こども哲学 - “考える力"を自然に引き出す -

 

 

途中で、ボールをもらわずに話し出す子がいても、にもかかわらずいざボールをもらったらフリーズしてしまっても、ウロウロする子がいても、じゃれ合ってわちゃわちゃ〜となっても、(見ていたお母さんはひやっとしたそうですが)、これを読んでいたおかげで、いつもより余裕をもって対応できた気がします。超おすすめ。

この本については、また改めてじっくりご紹介できれば。