7月5日(木)は、ふたばカフェ、高島公民館の哲学カフェでした。
テーマは、「自己主張 する?しない?できない?」。
雨にも関わらず、このテーマに関心をもって初めて来てくださった方が5人も!
「職場で自分の意見をいうのは自己主張?」、
「評価されるための自己主張?それとも、自己主張するために評価をあげたい?」、
「自己主張の苦手な人が、意見を言えるのはどんなとき?」、
「お店で料理に髪の毛が入たことをいうのは自己主張?」、
「自分の考えを言いやすいお姑さんとそうじゃないお姑さんのちがいは?」
などなど。
する派、しない派、できない派で、一体何が違うのか、互いの体験談や理由を聴き合ううちに、ざっくり2つの可能性が浮かび上がってきました。
(1)そもそも「自己主張」という言葉で指す行為が異なる
自分の意見を言うこと=自己主張、か?
エゴがあれば「自己主張」?
自己主張と自己アピール、自己説明と同じ?違う?
(2)「自己主張」という言葉で指す行為は同じだけど、行為がちがう。
人目が気になって自己主張できない人と、評価されるために主張する人
評価されるために主張する人と、主張する発言力を得るために評価を上げたい人
自己主張しなくてすむならしないほうがラクという人、自己主張したい人
状況や相手によってできたりできなかったりする人
etc...
途中で感想を聞くと、(1)について「そもそも自己主張って何? 」という問いが気になるという人が何人かいたので、後半はそちらを掘り起こしていくことになるのかな。
‥‥‥と思いきや、さにあらず。
「自己主張って何?」の答えは考えれば考えるほど、複雑で多様で、その輪郭を明確にするのは難しい。
しかし、(2)のほうの理由を掘り起こすうちに、前半とはちがう面白い発見がありました。
「私、自己主張するほうだと思ってたけど、そういえば、こういう相手に対しては全然自己主張してない!」
「私は自己主張が苦手だとおもっていたけど、あれも自己主張と呼ぶなら、私もけっこうしてるかも!?」
などなど、自分自身で気づいていなかった自分に気づかされた!というひとが、私も含め、けっこういました。
また、「あの人は自分で自己主張するタイプというだけあって、積極的に手をあげてくれるな」「自己主張できない派の話も聞かせて!」など、その場の対話づくりの参考にもなるテーマだったので、その点も進行役としては興味深かったです。
ご参加くださったみなさん、高島公民館のみなさん、ありがとうございました。