まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川絵里のブログです。

えほん哲学カフェ『みつけてん』@羅秀夢

こんにちは。

本日5月16日は、広島県福山市のギャラリー羅秀夢にて、2回目のえほん哲学カフェ produced by 炭本研究所でした。

 

対象は、絵本が好きなお母さん方。学校などで読み聞かせをされている方も。

前回は、お母さんが思い切り楽しめる絵本として『ウラオモテヤマネコ』を取り上げましたが、今回は「家で子どもと一緒に楽しめる絵本を」というリクエストをいただき、『みつけてん』をチョイスしました。

以前、スロウな本屋で子どもたちと読んで盛り上がった一冊です。

 

みつけてん

みつけてん

 

 

以下、ネタバレ注意!

 

2匹のカメが帽子を見つけます。どちらにも似合うけど、帽子は1つだけ。さて、どうなる?‥‥‥というお話。

 

結末にほっとした方もいれば、「このあとどうなるの?」とモヤモヤするという方も。

「これはこれでいい」「もうひとつ帽子があればいいのに」「いや、いっそ、帽子はなくなったほうがいい」「じゃんけんして、交代で使えばいいのに!」などなど、人それぞれ、どういう結末になってほしいか見解が分かれます。

その「こうなってほしい」「こうであってほしい」という気持ちとその理由から、各々が人生で大事にしていることが垣間見えた気がします。

 

また、2匹のカメの心情についても、様々な推理が飛び交いました。

「こちらのカメは、本心はこう思ってるんじゃないか」、

「いやいや、こちらのカメも油断できないよ。けっこう戦略家だと思うな」、

「このシーンの前後で、このカメの気持ちは変わったんじゃないか」などなど。

「そもそもこのふたりの関係は?」という疑問に対し、自分の身近な関係を思い出し、「対等じゃない気がする」と指摘する声も。

それは支配関係なのか、そうじゃないとしたらどんな関係なのかも考察しました。

 

絵も物語もシンプルな絵本ですが、子どもだけじゃなく、大人が読んでも十分に盛り上がる一冊であることがわかって、うれしい。

 

最後に、今日はあがらなかった子どもの視点(どこからが夢で、どこまでが現実?)を簡単に紹介したり、お家でお子さんと一緒に読むときのポイントをお伝えしました。

 

 「子どもからどんな感想が出てくるか、聞いてみたい」という方も、事前に子どもと読んで「かつてないほど、子どもがツッコミをいれてきて、びっくりした!」という方も、ぜひ子どもと一緒に楽しんでいただければ。

子どもの感想を聞いて「へー」で終わるんじゃなく、もう一歩踏み込んで、「それってどういうこと?」「どうしてそう思ったの?」と尋ねてみると、子どももあれこれ感じたり考えたりしていることがわかって面白いですよ。

 

ここ2回は、お母さんたちに、絵本を読んで感じたこと考えたことを自由に話す楽しさを体験していただきました。

次回は夏休みに、実際に子どもと一緒に対話できるといいな〜と考えています。