まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川絵里のブログです。

「言うは易く、行うは難し」なアドバイス

持病の痛みを和らげるため、コーヒーを控えるようになって10年くらい。

親切な健康オタクさんが、(コーヒー片手に)「カフェインはよくないから、紅茶や緑茶も控えた方がいいよ」とアドバイスくれたんだけど‥‥‥うーむ。

コーヒーをお代わりしながら、「コーヒーをやめるなんて、絶対無理!よく耐えられるね〜」と同情してくれるコーヒー中毒者たちのほうが、正直、何十倍もありがたいなぁ。

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フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

 

ときどき「うまくアドバイスができない」という相談を受けるけど、たぶん、そのほとんどのケースで必要なのは、アドバイスじゃない。

労いの言葉とか、一杯のお茶とか、そういうのじゃないかな。

 

「コーヒーやめたら」も「カフェインやめたら」も言うのは同じぐらいカンタンだけど、実行するとなると別。

コーヒー好きがコーヒーをやめるのは難しいし、カフェイン全般となるともっと難しい。

まさに「言うは易く、行うは難し」だ。

 

その難しさを知っている人は、そう気軽にアドバイスなんてしない。

 

前に、「いいアドバイス、イヤなアドバイス」ってテーマで哲学カフェをしたけれど、「言うは易く、行うは難し」なアドバイスはよくない気がする。

「言うは易く、行うは難し」なアドバイスは、人を、言うけど実行しない側と、言われて実行させられる側に分断してしまう。

そして、難しさに直面する人を孤独に追いやってしまう。

 

それよりも、その困難を承知のうえで、伴走は無理でも、沿道で応援してくれる人のほうが、ずっと力になるはず。