まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする哲学者、松川絵里のブログです。

読んだもの

河野哲也「対話による人間の回復:当事者研究と哲学対話」

昨日は、尾道へ向かう途中の電車で、こちらの論文を読みました。 河野哲也「対話による人間の回復:当事者研究と哲学対話」(立教大学社会福祉研究所紀要第33号、pp.3-12) 毎日小学生新聞の連載「てつがくカフェ」でご一緒している河野さん(コーノさん)の…

えほんでこどもてつがく『ともだちや』

すこし時を遡りまして‥‥‥ 7月26日(木)は、広島県福山市で活動する炭本研究所さんのご依頼で、小学生を対象にてつがくワークショップを開いてきました。 午前中は1〜2年生の9名、午後は3〜5年生の9名、と2本立てで。 何度か、絵本好きのお母さん…

朗読教室と『生きる』

豪雨から一転して、ツンとデレのギャップをどないかしてくれよ、と言いたくなるほど快晴の岡山。 今日は、スロウな本屋さんの「朗読教室」にキャンセルが出たとうかがい、急遽参加してきました。 えほん哲学カフェをするときに、絵本を朗読するので、少しで…

モヤモヤを言語化しないと

タイトルから、常日頃から関心あるジェンダーの問題かなと思って読んだら、そこから始まる、モヤモヤの言語化の話に共感。 headlines.yahoo.co.jp 姉のおさがりの赤いカーディガンを学校に着ていったら、男性の先生に「男のくせに赤いカーディガンなんて、着…

『こどものてつがく〜ケアと幸せのための対話』

最近、哲学カフェのふりかりを全然できていないけれど、その間、こんな本を読んでいました。 「シリーズ臨床哲学」の最新刊。 執筆者は、私が学生時代からずっと哲学対話を学ばせていただいているおふたりで、私はもう何年もこの本が出るのを心待ちにしてい…

夫の姓、むしろ好きだけど‥‥‥「旧姓」使い続けなければならない理由

2年前、こちらの哲学カフェに参加してくださった新聞記者さんに‥‥‥ www.cscd.osaka-u.ac.jp ‥‥‥取材を受けました。 headlines.yahoo.co.jp 「事実婚じゃダメなの?」「通称名使えばええやん」という疑問に、私の経験からお答えしました。 持病のところは若…

菅直人『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』

先月あたりから、インプット欲がむくむく湧いてきて、ブログをさぼって色々読んでます。 本代で膨らむ経費、やばい。(本代を経費にできちゃうのが、個人事業主のよいところですが、調子に乗ると危ないですね。) 先日、たまたま『シン・ゴジラ』のレビュー…

「女子」と言うのも、はばかられるものの‥‥‥

昨日、ヒバリで考える(2)「私、いつまで女子(男子)って言ってもいいですか?」の前に、スロウな本屋の店長さんがオススメしてくれたこんな雑誌を読んでみました。 (以下の感想は、哲学カフェの前に書いたものです。) 『うかうか no.002』(書影お借りし…

『哲学する保育原理』〜思い切ったタイトルだけど、タイトルどおりの一冊〜

1月半ばに届いた『哲学する保育原理』。 届いたその日に一気に読んだのですが、販売されてからみなさんにご紹介しようと待っているうちに、公開が遅れてしまいました。 「てつがく友達」が何人か執筆者に名前を連ねており、私も哲学カフェ尾道の写真を1枚…

三人称のわたし

もう何の流れでその話題になったのか忘れてしまったのですが、昨年5月、HOSPITALE PROJECT 知るのつくりかたというイベントでご一緒した鳥取大学の家中茂さんに、「『三人称のわたし』というおもしろい概念があるよ」と教えていただきました。 親密圏のポリ…

『KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション』

中央公民館のYさんに教えていただいたKP法について‥‥‥ KP法って、これね 気になって一冊読んでみました。 KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション 作者: 川嶋直 出版社/メーカー: みくに出版 発売日: 2013/10/09 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

西川勝『となりの認知症』

Facebookさんが1年前の投稿をお知らせしてくれました。 ケアを考える会で、『となりの認知症』を読んだ時の感想です。 ===2017年3月13日 Facebook投稿より転載=== 『となりの認知症』、一人で読んだときは、第3章(「伝わらない」ことの魅力)に一番…

哲学カフェ「正常ってなに?」

1月24日(水)は、フリーデザイン岡山での哲学カフェでした。 フリーデザインは、生きづらさを抱える方たちの「働く」を応援する就労移行支援センター。 freedesign2010.co-site.jp 月1回の哲学カフェは、利用者、スタッフだけでなく、どなたでもご参加…

えほん哲学カフェ『椅子ーしあわせの分量』

1月20日(土)の午前中はスロウな本屋さんにて、久しぶりの、えほん哲学カフェでした。 テーマの代わりに、絵本を読んで、感じたことや考えたことを語り合います。 slowbooks.jp 長くなっちゃったので目次を設置しておきます。 『椅子ーしあわせの分量』 …

グローバル教育と地毛証明書

こういうの、フーコーだったらどう言うかな?と思って、ちょっとやってみる。 www.asahi.com 21世紀の日本では、「グローバル教育」を叫びながら、このような排他的同化主義が浸透していた。 地毛が黒以外の者は、「地毛証明書」を提出するか、地毛を黒く染…

森絵都『カラフル』

昨日10月26日(木)は、哲学カフェでお世話になっているフリーデザイン岡山さんへ。前から気になってた読書会に参加してきました。今回の課題図書は、私が森絵都さんにはまるきかっけになった『カラフル』。

哲学カフェ尾道・思考実験室 その1 【救命ボート】

10月8日(日)は、尾道のantenna Coffee Houseさんで、月1の哲学カフェ。 テーマの代わりに、「救命ボート:余剰の富を独り占めしてよいのだろうか?」と題された、こんな思考実験を用意しました。

哲学ウォークの下見と『哲学用語図鑑』

今日は、明日の哲学ウォークの下見をしてきました。 岡山のフラットな地形を活かして、バリアフリーなルートでやります。 ここ、初めて通りました。 今日の出会い ついでに図書館に寄って、近所の紅茶専門店で借りた本読んで‥‥‥ 三月書房の小型愛蔵本のサイ…

ハンナ・アレント『人間の条件』〜肉体的苦痛とリアリティ〜

先日、読書会でハンナ・アレント『人間の条件』の第2章を読みました。 人間の条件 (ちくま学芸文庫) 作者: ハンナアレント,Hannah Arendt,志水速雄 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1994/10/01 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 105回 この商品を含…

カントと哲学占い

こんにちは。 昨日は倉敷でカントの『純粋理性批判』を読む読書会に参加してきました。 最初は、リーズナブルな岩波文庫版で読んでいたんですが、あえなく挫折。 中山元訳のこちらに切り替えました。 純粋理性批判 1 (光文社古典新訳文庫) 作者: カント 出…